化学反応では 反応物は相互に作用して 生成物を形成します 完全に消費された反応物が 限界反応物であり 限界反応物と 完全に反応するために 必要以上の量で 存在する反応物が 過剰反応物です これらの概念を理解するには レシピの例えが役立ちます ここでは 小麦粉1カップ 卵2個 砂糖大さじ3杯で 5つのワッフルを作ります 小麦粉3カップ 卵4個 砂糖大さじ8杯の場合 何個のワッフルが 作れるでしょうか?ワッフルを15個作るのに十分な 小麦粉と13.3個のワッフルを 作るのに十分な砂糖があります しかし 卵は 10個分しかありません ここでは 小麦粉と 砂糖が余っているのに対し 卵はワッフルを作る 量が少ないため 反応を制限しています さて メタンと酸素の 燃焼反応で 二酸化炭素と水を生成する場合を 考えてみましょう バランス式の係数は 反応物と生成物の 化学量論的量を表していることを 思い出してください したがって メタンと二酸化炭素の 化学量論的モル比は1対1 酸素と二酸化炭素の 化学量論的モル比は 2対1となります メタンが80グラム 酸素が128グラムあるとします 限界反応物はどちらで 二酸化炭素はどのくらい 発生するでしょうか?まず 反応物の質量を モル質量を使って モルに換算します 理化学的には 5モルのメタンは 5モルの二酸化炭素を 生成しますが 4モルの酸素は2モルの 二酸化炭素しか生成しません 酸素は二酸化炭素の 生成量が最も少ないので それが限界反応物であり メタンが過剰反応物です 限界反応物がわかれば 生成物のモル数をグラムに 換算することができます したがって 88グラムの 二酸化炭素を 生成することができます しかし 未反応のメタンは どのくらいあるのでしょうか?メタンと酸素のモル比を 見ると 4モルの酸素が 2モルのメタンと完全に 反応することがわかります つまり 3モルの未反応メタンが 余っていることになります