Back to chapter

1.5:

演繹的推論

JoVE Core
Biology
A subscription to JoVE is required to view this content.  Sign in or start your free trial.
JoVE Core Biology
Deductive Reasoning

Languages

Share

演繹的推論とは 一般原則に基づいて 特定の予測を行うのに用いられる 論理の一種です 特定の観察から 一般原則を推論する 帰納的推論の反対です 仮説を立て検証する過程で 両タイプの推論が用いられます 例えば科学者は ある種の蝶が 特定の種類の赤い花には 寄っていくものの 近くにある 非常によく似た種類の青い花には 寄って行かないことに 気づくかもしれません この情報から 帰納的推論を用いて 蝶を引き寄せるのは主に花の色だという 仮説を立てるかもしれません 一般的な仮説を立てた後 科学者は仮説が正しい場合に起こり得る 結果を幾つか推測します この場合 好む花の花びらの色を変えると 蝶が引き寄せられる対象が変わりますが 香りや花びらの形を変えてもそうはなりません その後 演繹的推を用いて 仮説が誤っていることを証明する実験を行い この場合は色が理由で 蝶が特定の花を好むのかというものです 実験の結果から さらに帰納的な仮説と 演繹的な予測が生じる場合もあります 例えば 科学者は 蝶は小さな花弁を持つ花を 避ける傾向に気づくかもしれません

1.5:

演繹的推論

科学者が自然現象の調査と説明を試みる時、特定の疑問や問題を明らかにする具体的な観測から始めることがよくあります。それから、仮説と呼ばれる可能性ある答えまたは解決策を論じます。この種類の論理的思考は、観測から一般的で合理的な結論に達しますが、帰納的推論と呼ばれます。

仮説が設定された後、科学者は仮説が真であれば、特定の現象が起きると推定します。研究者らは、これらの予測すなわち演繹的推論の結果を用いて仮説を検証します。帰納的推論と比べ、演繹的推論は逆の方向に働きます、つまり一般原理や法則(つまり結論)から始まり、それらを使って特定の結果(つまり将来の観測)を予測します。演繹的検証は、しばしば「 もし…ならば、…である」という表現としてまとめられます。仮説が真ならば、予測が観察されるはずです。

演繹的推論は仮説駆動型科学の中心であり、一方で帰納的推論はたいていは説明的科学と関連していますが、どちらの種類の論理も研究に必須であり、たいていは同じ実験内で結びついています。

Suggested Reading

Cummings, L. Public Health Reasoning: Much More than Deduction. Archives of Public Health. 71 (1), 25 (2013).